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三重県伊賀上野で建築中の現場その2です。 上棟が完了し、次に屋根じまい(屋根を仕上げる事)も完了、いよいよ外壁という工程になります。 これは、木造建築、ほとんどの場合順序は同じです。 この現場、注目してください! 壁下地に竹を編んでいるのがお分かりになるかと思います。 これは、竹小舞(現場ではエツリと言います)といって古くから土壁の下地に用いられた工法を今回は用いてます。 下地は仕上げと関係が深く、もちろんクロス壁には使いません。土壁特有の下地です。 最近良く耳にされる、けいそう土を左官するときにも、ほとんど使いません。 今回は徹底的に土壁にこだわった結果、下地もエツリすることに決まりました。 もちろん、時間も経費もより多く費やしますが、仕上がりが違います。 今回は外壁・内壁とも「土佐しっくい」で仕上げます。 土佐しっくいは、名前の通り、高知県から送ってきます。 下地左官から仕上げ左官まで8重塗りの工程を経て、美しい土壁が仕上がります。 塗り終わってから、水滴が表面に出るため、数ヶ月、何回ともなく、ふき取る作業も必要です。 そんなに手間をかけて左官する必要があるのか? 私は、21世紀初頭にこのような仕事をしてゆく必要があると思ってます。 昨年、西澤邸の柱を継ぎ手を用いて補修したように、大工の技術、左官の技術は数百年に及ぶ積み重ねです。その技術を21世紀初頭で終わらせるのには、とってももったいない、と思うのです。 100年後、この建物の改修をだれかが受け持った時、さすが100年前の職人さんは凄い! なんて思って欲しいし、技術を学んで欲しい。 そんな思いで現場に望んでおります。 またまた、工程が進むにつれ、報告いたします。 楽しみな現場でしょ? 建築デザイナー 藤村 正継
by cn-japan
| 2009-10-26 20:20
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